エアコン配管の全てがわかる!工事・注意点・掃除で抑えるべきポイント

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エアコンを設置・稼働させるためには、室外機と室内機をつなぐ配管作業が欠かせません。
エアコン工事を業者に依頼する際の費用は約2万円ほどですが、DIYでの取り付けを検討する方も多いでしょう。
しかし、エアコンの取り付けは非常に重要で、施工の質次第でエアコンの性能や寿命に大きな差が生じることがあります。
本記事では、エアコンの配管に関する工事手順、注意点、掃除の必要性について詳しく解説します。

工事前に知っておくべきエアコン配管の知識

工事前に知っておくべきエアコン配管の知識

エアコン配管には大きく分けて、通常配管と隠蔽(いんぺい)配管の2種類があります。

●通常配管
室内機から配管を外壁に沿って室外機まで接続する方法です。
配管が露出するため見た目はやや目立ちますが、作業自体は比較的簡単です。
DIYで施工する場合は、この通常配管が一般的な選択肢です​。

●隠蔽配管
配管を屋根裏や壁の中に隠す方法で、美観を重視する人に人気のある工事方法です。
配管が見えないためスタイリッシュな仕上がりになりますが、高度な技術を要し、施工が難しいためDIYには不向きです。
特に、隠蔽配管のメンテナンスが必要になった場合、壁や天井を取り壊さなければならないこともあり、修理コストが高くつく可能性があります

エアコン配管の工事手順

エアコンの配管工事は、以下のステップで行われます。これらの工程はすべて専門的な知識と道具が必要です。

1.壁に穴をあける
室内機と室外機をつなぐための配管用の穴を、壁にドリルで開けます。
この工程では、穴の位置が重要です。適切に配置されていないと、エアコンのパフォーマンスに悪影響を及ぼすことがあります。
また、建物の構造によっては耐久性や防水性を損なうリスクがあるため、業者による施工が推奨されます。

2.室内機の配管取り付け
室内機に配管を接続する際、フレア加工という特別な技術を用います。
この作業は、配管の先端をフレア状に広げることで、接続部分の密閉性を高めるためのものです。
適切にフレア加工を行わないと、エアコンの冷媒が漏れ出す可能性があります​。

3.フレア加工
フレア加工は、配管の端を広げてフレアナットとしっかり結合させる作業です。
この作業が不十分だと、冷媒ガスの漏れや配管の故障を引き起こす可能性があり、非常に重要な工程となります。

4.室外機への配管接続
配管を室外機に取り付ける際には、外部からのホコリや水分が入り込まないよう、注意深く作業を進める必要があります。
特に、接続部の密閉性を確保しないと、冷媒ガスの圧力が正常に保たれず、エアコンの効率が大幅に低下する恐れがあります​。

5.真空引き
配管内の空気や水分を完全に除去するために行う作業で、これを怠ると冷媒が正しく循環せず、エアコンが正常に動作しなくなります。真空引きには専用の真空ポンプが必要で、DIYで行うには高度な技術が求められます。

DIYでエアコン配管を行う際の注意点

エアコンの配管工事をDIYで行う場合、以下の点に注意する必要があります。

1.異物混入を防ぐ
配管内にホコリや水が入ると、エアコンの性能が著しく低下します。
最悪の場合、冷媒回路の詰まりや圧力異常を引き起こし、エアコンが故障することもあります。
そのため、配管の端を作業中に必ずテープで封じ、異物が入らないようにすることが重要です​。

2.適切な工具の使用
フレア加工や真空引きには特殊な工具が必要です。
これらを持っていない場合や使い方に自信がない場合は、無理をせず業者に依頼する方が無難です。
DIYでの施工が原因で、後々高額な修理費用が発生することも少なくありません​。

3.安全対策
作業中には脚立を使用することが多いため、転倒防止のために周囲の整理を行い、適切な姿勢で作業を行うことが重要です。
また、特に室外機の取り付け作業では、落下や怪我を防ぐために慎重に行う必要があります。

エアコン配管の掃除は必要か?

エアコンを取り替える際に、既存の配管を再利用することは可能ですが、条件があります。

●冷媒ガスの種類が異なる場合
新しいエアコンと既存の配管で使用される冷媒ガスの種類が異なる場合、配管内に残っている古い冷媒や油分を洗浄する必要があります。異なる冷媒ガスが混在すると、冷却性能が低下したり、システムに負荷をかけることがあります​。

●ホコリや汚れが蓄積している場合
冷媒ガスの種類が同じであっても、長期間使用している配管内にはホコリや油分が蓄積していることがあります。
この汚れがエアコンの効率を妨げるため、取り替え前には配管内を洗浄することが推奨されます。

ドレンホースの再利用は避けるべき

エアコンのドレンホースは、内部に湿気やカビが溜まりやすいため、再利用は避けた方が良いです。
特に、古いドレンホースを再利用すると、カビや汚れが室内に逆流してしまう可能性があります。
新しいエアコンを取り付ける際には、必ず新しいドレンホースを使用しましょう。

まとめ

DIYでのエアコン配管工事は可能ですが、前述した通り、多くの技術的な要素が絡み合っており、ミスを犯すと高額な修理費がかかる可能性があります。プロの業者に依頼することで、確実な作業が保証されるだけでなく、保証期間やアフターサービスも期待できます。また、特に隠蔽配管や難易度の高いフレア加工などは、業者に任せる方が安心です。

エアコン配管・エアコン配管洗浄・エアコンの取り外し、どれも簡単そうに見えますが、高度な技術を必要とし、DIYで行うにはとても難しいです。 そのため、エアコン周りのことを依頼するには実績のある当社にご相談ください。

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